キウイズム

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マヂカルラブリーの単独に行ってきた

5/12のマヂカルラブリーの単独に行った。

一応知らない人の為に説明するとマヂカルラブリーはボケの野田クリスタルとツッコミの村上で構成された吉本興業の芸人で、野田クリスタルの鍛え上げた肉体による妙ちきりんなモーションから生み出される常軌を逸したボケと村上の甲高い声で繰り出される激しく端的かつ一切叩く等はしない優しさも垣間見えるツッコミと全体に漂う狂気的な雰囲気とまさにマヂカルと形容すべき設定で一部ではカルト的な人気を誇っていた。

昨年は悲願のM-1決勝進出を果たしたものの審査員やマヂカルラブリー慣れしていない新規の一般視聴者層に全く寄せないネタを1本目に持ってきたせいで見事に散り注目を集めたため、今年からじわじわテレビ出演が増え一般にもその名前は浸透しつつある今注目の芸人である。

他にマヂカルラブリーの魅力を語れば野田が漫才の掴みで自分の事を「変わったトナカイ」と言う事や村上の本名は鈴木である事などキリが無いのでここではやめておく。

 

私がTHEMANZAIの特番を見て彼らの世界観の虜になり早7年。大宮の劇場を拠点にしている彼らが今回の単独はルミネでやるという事で必ず行かなければならないとチケットは2月に最速で予約した。

芸人のライブ自体は何度も行っているが、単独公演というのは行った事が無いので単独ヴァージンをマヂカルラブリーで卒業する形になった。

しかも今までのライブは全て友人等と行っていたが、身内にマヂカルラブリーのファンが生憎1人もいないため今回初めて1人で芸人のライブに行った事にもなった。

 

19:30開演のライブだったが18:30から物販があるという事で芸人のライブにも関わらず開場前にルミネに入った。

M-1に出たとはいえまだまだメディア出演の少ない彼らは公式グッズがステッカーしか無い。しかし今回の物販では新たに12年分の野田の日記、野田ゲー、マヂカルラブリートレーディングカードゲームの3つが販売されるため絶対買わなければならないと意気込み1時間前に乗り込んだのだ。

するとどうだろうか。入った瞬間目に飛び込んできたのはルミネtheよしもとのショップを侵食する長蛇の列。これらは全員マヂカルラブリーだけを見に来たファンそのものだった。

全国ネットのテレビでベテランから「面白くない」というレッテルを貼られてしまい寧ろ世間から嫌われている印象しか無かったのだが、ここにいる全員があの頭のおかしい漫才とコントを見に来ているという事実で早速感動してしまった。

 

無事物販も済ませ開場後席に着き改めて会場を見渡すと男性の割合が多いのに驚いた。確かに列の先頭にいたヘビーそうなファンはやはり女性やカップルだったが、男性グループや私と同じく男性単体で乗り込んだ人も多くマヂカルラブリーのファン層が少し特殊である事がよくわかった。(大抵ライブは女性が多い)

 

会場に流れる穏やかなFFのBGM。これから芸人がネタを見せるとは思えない状況に全員が期待を寄せていた。

そして突然戦闘BGMに切り替わり開演。暗闇から子供の格好をしたマッチョが現れ会場は割れんばかりの大爆笑。

 

あとは一瞬だった。

こんなに濃くあっという間な1時間半は初めてだった。

 

本当は感想を書こうと思ったが、もうずっと死ぬほど笑っていたので書きようがない。本当に素晴らしかった。

特に本当に死を覚悟するくらい笑ったのはフレンチの「終わり〜!」、神という概念とコンビを組んだ村上が「宣材写真どうするのこれ曇ったピン芸人じゃん」というツッコミ。

何を言っているか全く理解できないだろうが、口や文では説明できない事こそマヂカルラブリーの真骨頂。見ればわかるとだけ言おう。

また、賞レースで惨敗したばかりなので今回は勝てるネタを披露すると勝手に思っていたがそんな事は無く、寧ろこれで出ちゃダメだろというネタしか無かった。(褒めている)

もちろん客層に男が多いのもあり私が嫌いな『芸人が出てきた瞬間の「キャ〜」』が無かったためその辺のファンの振る舞いも非常に良かった。

 

いや〜、もうなんか半年分くらい笑った気がする。

地上波で酷い目に逢った彼らがそれでも世界観を貫き通して進化しようとしている姿に自分も勇気付けられた。これから頑張れる気がする。

ありがとうマヂカルラブリー。また秋にも単独やりたいと最後に言っていたのでまた笑い死にかけに行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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